水田竜子 ベストセレクション2014

水田竜子 水田竜子 ベストセレクション2014歌詞
1.平戸雨情

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

雨にけむった オランダ橋で
決めたはずです もう泣かないと
遠くはなれて なおさらつのる
未練でしょうか 恋ごころ……
鐘が鳴る鳴る 平戸の港
女泣かせの 雨がふる

色はあせても ジャガタラ文(ぶみ)に
残る一途な 想いの丈(たけ)よ
まるで異国の 旅人みたい
あてなく辿る 石だたみ……
五島列島 平戸の沖に
女泣かせの 雨がふる

咲いて春呼ぶ 海寺(うみでら)あとの
闇に真白き 花もくれんよ
明日(あす)の日暮れは まっ赤な夕陽
見えるでしょうか この海に……
船を待とうか 平戸の灯り
女泣かせの 雨がふる


2.砂の像…鳥取砂丘にて

作詞:廣澤孝彦
作曲:水森英夫

あなたの愛と 魂(こころ)の広さ
砂丘(すな)のうねりと 同じです
風紋(ふうもん) すりばち 馬の背を
越えれば蒼(あお)い日本海
鳥取砂丘 あゝ砂の像

どこまで続く この砂の波
あなたが付けた 足跡(あしあと)が
今の私の 道標(みちしるべ)
風がヒュルヒュル 哭(な)くのです
鳥取砂丘 あゝ砂の像

まっ赤な西陽が 二人を染めて
長く尾を引き 消えてゆく
砂丘(すな)の温(ぬく)もり 大きさが
強く生きよと 云うのです
鳥取砂丘 あゝ砂の像


3.雪の細道

作詞:喜多條忠
作曲:水森英夫

雪の細道 平泉
なみだ雪降る 金色堂(こんじきどう)へ
あなた あなた あなた 忘れる北の旅
私の生命(いのち)を ふたつに裂いて
あげても悔いない この恋でした

雪の細道 夢の跡(あと)
たどる指先 切ないぬくみ
泣いて 泣いて 泣いて あなたの名を呼べば
金(きん)鶏山(けいさん)から 夕陽を浴(あ)びて
見上げる山には 雪(ゆき)大文字(だいもんじ)

雪の細道 毛(もう)越寺(つうじ)
つのる想いに 風花(かざはな)舞えば
せめて せめて せめて もいちど抱きしめて
思い出ばかりが 名残りの雪に
キラキラ光るは 未練でしょうか


4.北上川恋唄

作詞:喜多條忠
作曲:水森英夫

青き流れに 桜の花が
はらはら散ります 花筏(はないかだ)
肩を寄せあい ほほえみあった
あなたあれから どうしてますか
北上川に 北上川に 今もたずねます

何度泣いたか 忘れたけれど
今でも面影 揺れてます
あなた変わらず やさしいままで
清い瞳の ままなのですか
北上川は 北上川は 今日も雨の中

空を見上げて ためいきひとつ
あなたの笑顔が 雲になる
きっと知らない 遠くの町で
だれかいい人 みつけたでしょう
北上川は 北上川は ひとり恋の川


5.余市の女

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

お酒を相手に ひと冬越えて
あなた待つ身を 霧笛が泣かす
シリパ岬は 荒波しぶき
雪また雪の 波止場みち…
夢を夢を 夢をください もういちど
いのち預けた 余市の女

一途というのも 哀しいものと
他人(ひと)は指さす 噂をたてる
紅い夕日に 積丹(しゃこたん)カモメ
誓った 愛の乗(じょう)念寺(ねんじ)…
忘れ忘れ 忘れられない ぬくもりに
賭けて入船(ふね)待つ 余市の女

泣かせたぶんだけ 優しく抱いて
胸の根雪を 溶かしてほしい
春のあけぼの ローソク岩に
黒ユリ投げて ただ祈る…
恋を恋を 恋をかえして もういちど
あなたひとすじ 余市の女


6.野付水道

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

あなた止める手 ふりきって
東京出たのは 夜明けです
シベリアおろしに 吹かれてひとり
想い出捨てたい 旅なのに…
愛(いと)しさ憎さが ぶつかりあって
みれん…みれん…みれん渦巻く 野付水道

打瀬船(うたせぶね)ゆく たそがれに
あなたの温もり 思い出す
流氷まつりの 人波の中
押されてはじめて 気がついた…
あんなに優(やさ)しい 人などいない
呼べば…呼べば…呼べばしぐれる 野付水道

明日は襟裳岬(えりも)か 知床か
たたずむ港に 雪が舞う
この海みたいに 国境線を
引いたら気持が 晴れますか…
おしえてください 燈台灯り
どこへ…どこへ…どこへ帰ろう 野付水道


7.女の色気はないけれど

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

世間のすみで 慎ましく
生きてきました 昨日まで
お荷物だけには ならないように
うまれ変って みせるから……
あなたの私にしてくれますか
女の色気はないけれど

お酒に捨てた 恋もある
意地で忘れた 恋もある
誰かの幸せ横目で見ては
すねた私は もういない……
あなたのおそばで夢見ていたい
女の色気はないけれど

あきらめかけた 時でした
嘘がはびこる ご時世に
ほんとに逢えると思わなかった
泣けてくるほど 純な人……
あなたの心で咲かせて欲しい
女の色気はないけれど


8.霧の土讃線

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

旅の出逢いも さだめでしょうか
あれは霜月(しもつき) かずら橋
燃えて燃えて 燃えて紅葉(もみじ)の紅より赤く
命までもと 染めた恋…
おもいで訪ねて 今日また暮れて
影もやせます 霧の土讃線

剣山(やま)のけむりか 男のこころ
風の吹くまま 七曲(ななまがり)
待って待って 待って忍んだ春夏秋を
水に流して 冬支度…
夕陽のしずくに 泣きぬれながら
きのう琴平(ことひら) 明日(あす)は土佐山田

谷の瀬音に ひよどり啼(な)けば
旅も終りの 無人駅
泣いて泣いて 泣いて忘れて出直す朝に
馬鹿ね やっぱり女です…
帰りの切符を 買ってはみたが
寒い逢いたい 霧の土讃線


9.国東みれん

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

好きで別れて 旅するなんて
誰があの時 思ったでしょう
地図を片手に 涙でたどる
豊後(ぶんご)・粟島(あわしま)・国見岬(くにみさき)...
このまま忘れよか やっぱり帰ろうか
あなたに逢いたい 国東(くにさき)みれん

青い夜霧の 六郷坂(ろくごうざか)に
泣いているよな 野仏(のぼとけ)ひとつ
女ごころの ちいさな意地が
わかれ話の 始めとは...
このまま忘れよか やっぱり帰ろうか
あなたに詫びたい 国東みれん

宇佐(うさ)の八幡(はちまん) 社宮(やしろ)の灯り
両掌(りょうて)あわせて 明日(あした)を探す
別府航路を 伊予路(いよじ)へ出れば
逢える気がする 夜明けです...
このまま忘れよか やっぱり帰ろうか
あなたに賭けたい 国東みれん


10.伊根の舟屋

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

壁の日めくり 一枚破り
宿の窓辺で 鶴を折る
泣きに来た 伊根の舟屋は 波まくら・・・・・
海が玄関(おもて)よ 通りは裏口(うら)よ
そんな哀しい 恋だから

三日三晩の 東風(いちせ)もやんで
沖は夕なぎ イカ日和
絵のような 伊根の舟屋の 月灯り・・・・・
ふたつぐい呑み 並べてみても
ひとりぼっちは 淋しくて

旅のおわりの 浮棧橋に
咲いて春待つ 口紅水仙(せっちゅうか)
ふりむけば 伊根の舟屋は 雪の中・・・・・
生きる寒さに 負けそな時は
泣きにおいでと 呼ぶように


11.風の宿

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

真野(まの)の夕焼け 涙を染めて
あなた恋しい 日本海
女ひとりの 旅だから
まして理由(わけ)ある 旅だから・・・・・
沖のカモメよ もう泣かないで
逢いたさ たちきる 風の宿

肩を抱かれて 尖閣湾(せんかくわん)へ
そぞろ歩いた 萱草(はな)の径
散ってはかない 倖せに
どこか似ている 昼の月・・・・・
酔って夜明(あか)した 地酒(おさけ)もさめて
淋しさ 波打つ 風の宿

凪(なぎ)の両津(りょうつ)か 荒磯(ありそ)の小木(おぎ)か
佐渡の海にも 顔ふたつ
男ごころの 裏表
みんな許して 船に乗る・・・・・
おけさ囃子を 背中で聞いて
一から 出直す 風の宿


12.紅花の宿

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

愛しながらも 別れた人の
想い出捨てる 旅でした
吊(つ)り橋(ばし)渡って 十二(じゅうに)の滝で
みれん流した はずなのに……
なんであなたの 苗字で泊る
酒田みちのく 紅花(べにばな)の宿

格子窓には 鳥海山(ちょうかいさん)の
根雪に淡い 遠灯り
芭蕉(ばしょう)の細道 蛇の目の傘で
肩を抱かれた 倖せが……
酔えば手酌の お酒にゆれて
こころさみだれ 紅花の宿

泣いてあの日に 戻れるならば
なみだで越える 六十里越(ろくじゅうり)
風持ち潮待ち 北前船の
古い港で 明日(あす)を持つ……
女心に 春呼ぶような
霧笛ひと声 紅花の宿


13.角館哀歌

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

恋の残り火 雪で消し
桜の頃には 忘れたい
あなたと別れて 訪ねた町は
北の静かな 角館…
生まれかわって 出直したいと
願うおんなの ひとり旅

墨絵ぼかしに 薄暮れて
淋しさあふれる 武家屋敷
あなたを失くして はじめて知った
夜の長さよ 角館…
泣けとばかりに 舞い散る雪が
肩につめたい ひとり傘

雪の切れ間に 三日月は
みれんに焦がれて 痩せたのか
あなたの面影 抱きしめながら
酔えばせつない 角館…
遠くなるほど 逢いたさつのり
こころ乱れる ひとり酒


14.北山崎

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

雪と波とが ぶつかりあって
女ごころに つきささる
旅の終わりの…
ここは三陸 北山崎よ
春を待てずに さだめに負けて
他人に戻る 意気地なし

ふたつ身体(からだ)が あったらなんて
いいのいまさら なぐさめは
風が ほほ打つ…
ここは三陸 北山崎よ
愛しながらも 別れる恋の
残り火捨てる 海の崖(はて)

みんな失(なく)して はじめて知った
人のしあわせ ふしあわせ
夢が舞い散る…
ここは三陸 北山崎よ
いくら呼んでも 樹氷の駅は
あの日に帰る 汽車もない


15.宗谷遥かに

作詞:山崎ふみえ
作曲:宮下健治

生まれ故郷は 北の果て
汽車も通わぬ 宗谷の岬
流氷 海鳴り 灯台あかり
今もあの人 一人でいたら
バカなわたしを 許してもらい
愛を 愛を 愛を交わして
生きて行きたい

ごめんなさいね わがまゝを
あなたを捨てた 国境の岬
わたしの心に 今でも残る
腕のぬくもり あなたの言葉
耐えて行きます シベリアおろし
それが それが それがわたしの
生きる道です

ハマナス咲いてた あの砂山に
今もあの人 一人でいたら
過ぎたあの日の 二人に戻り
愛を 愛を 愛を重ねて
生きて行きたい


16.天までとどけ御柱

作詞:山崎ふみえ
作曲:宮下健治

木やり一声 天をつく
綱を引く手に 血潮がたぎる
揃いはちまき 若い衆が
七年一度の 生き甲斐だから
今年こそはと 命をかける
峰は残雪 峰は残雪 八ヶ岳

もみの大木 神となり
諏訪は千年 祭りは叫ぶ
こゝは木落とし 日本一
こゝで乗らなきゃ 男がすたる
走る御柱 祈りをこめりゃ
諏訪は祭りの 諏訪は祭りの 風が吹く

川は雪どけ みそぎ水
待ちに待ったぜ この晴れ舞台
里は桜の花吹雪
夢とロマンを 心に秘めて
何が何でも やらなきゃならぬ
男度胸の 男度胸の 御柱


17.トーキョー舞踏曲

作詞:岡田冨美子
作曲:叶弦大

好きだから 抱かれたの
抱かれたら 棄てられちゃった
とうすりゃいいのよ
パッと咲いて パッと散って
二度も三度も咲けるなら
強がれるけれど…
トーキョー 独りがつらい都会
都会だから
あなたをください あたしをあげる
夕焼け小焼けの赤トンボ
寝ないで朝まで遊んだら
帰れないのが トーキョー舞踏曲

行きずりの 恋ならば
後くされ ないわよなんて
どうして言えるの
パッと生まれ パッと生きて
うれし恥ずかしばかりなら
誰も悩まない…
トーキョー 夢がきれいな都会
都会だから
嘘つきごっこも 楽しいけれど
夕焼け小焼けの赤トンボ
しあわせ捜して飛んで行け
みんな迷い子 トーキョー舞踏曲

トーキョー 淋しがりやの都会
都会だから
あなたをください あたしをあげる
夕焼け小焼けの赤トンボ
寝ないで朝まで愛したら
それが本当の トーキョー舞踏曲
トーキョー舞踏曲


18.酔っぱらっちゃった

作詞:千家和也
作曲:浜圭介

飲めるわよ 酒ぐらい
たかが色つき 水じゃない
聞いてるわ サヨナラを
まわりくどいわ 言い方が
酔っ払っちゃった 振りしているわ
泣き上戸だと 廻りに見えるよに
ここまで女に 惚れられる
男はめったに 居ないから
あなたひとこと言わせてよ
罪つくり 罪つくり

送るわよ 表まで
いいの私に 送らせて
知らないわ あとのこと
誘われるまま 飲むつもり
酔っ払っちゃった 振りしているわ
ただ行きずりに 口説かれたい気分
これほど女を 駄目にする
男が果して いるかしら
あなたひとこと言わせてよ
罪つくり 罪つくり

酔っぱらっちゃった 振りしているわ
もうボロボロよ 心は空っぽよ
こんなに女を まいらせる
男にこの先 会えるやら
あなたひとこと言わせてよ
罪つくり 罪つくり


19.哀しみのエアポート

作詞:菅麻貴子
作曲:徳久広司

あなたの出ない 留守電に
「サヨナラ」ひと言 告げたなら
人影まばらな 出発ロビー
想いで背にして 歩き出す

北国ゆきの 最終便
ふたり旅した あの街へ
ひとりで飛び立つ ひとりで飛び立つ 北空路

「嫌い」と口で つぶやいた
「好きよ」と心が言い返す
時計の針だけ 戻してみても
愛した過去に 帰れない

北国ゆきの 最終便
指輪はずした くすり指
涙に濡れてる 涙に濡れてる ひとり旅

北国ゆきの 最終便
翼傷めて 舞い降りる
別れに似合いの 別れに似合いの 北空路


20.酒に書いた詫び状

作詞:うえだもみじ
作曲:大船わたる

ひとり飲むなら 見知らぬ街の
誰も知らない 店がいい
捨てた昔の ひとの心を
抱きしめながら
もっと上手に生きられたものを
飲んで飲んで 笑いつつ
ああ風になる 男の背中
酒に書いた詫び状

白いすずらん 北国の花
芯の強さを 秘めた花
ふいにこぼれた 酒の雫に
おまえが浮かぶ
もっと幸せあげられたものを
飲んで飲んで つぶやけば
ああ風になる 男の背中
酒に書いた詫び状

雨で客足 パタリとやめば
店は小さな 方舟さ
ゆらり揺られて 夢を漕ぐのさ
愚痴など吐かず
たった一度の人生じゃないか
飲んで飲んで うなずけば
ああ風になる 男の背中
酒に書いた詫び状


21.夢宵酔

作詞:下地亜記子
作曲:岸本健介

泣いちゃダメだと 抱かれても
涙が何故か 止まらない
せつなくなるほど 幸福なのよ
今夜は飲みましょ 情け酒
夢宵酔々 恋宵酔々 あなたと二人
頬よせ肩よせ 春を待つ

やんちゃ坊主が そのまんま
大人になった 純な人
世渡り下手でも いいのよいいの
今夜は飲みましょ 縁酒
夢宵酔々 恋宵酔々 あなたと二人
明日の向こうに 春が来る

冬の長さに やせた夢
これから一緒に 育てるの
心の傷あと さらりと捨てて
今夜は飲みましょ 忘れ酒
夢宵酔々 恋宵酔々 あなたと二人
優しく咲かせる 春の花


22.じょんがら恋唄

作詞:高橋直人
作曲:あらい玉英

雪は解けたか 岩木山
もうすぐ林檎の花が咲く
ハァーじょんがら じょんがら
津軽じょんがら郷里の唄
この唄うたえば思い出す
夜汽車に揺られふるさと離れ
あれからいくつ月日は過ぎた
逢いに行きたい 泣いて別れた アンあのひとに

北の空から 風に乗り
三味線の音流れる夢ン中
ハァーじょんがら じょんがら
津軽じょんがら 子守唄
寂しい時にはくちずさむ
面影偲び 便りを読めば
恋しさつのりあふれる涙
飛んで行きたい 愛のゆりかご アンあの胸に

ハァーじょんがら じょんがら
津軽じょんがらこころ唄
やさしいぬくもり沁みてくる
はじけて燃えたふたつの命
忘れはしないねぶたの祭り
逢いに行きたい ひとり待ってる アンあのひとに


23.お立ち酒

作詞:水木れいじ
作曲:市川昭介

花の絵すがた 花よめ姿
今日はめでたい むすびの宴よ
わかりますとも 運命の夫と
決めて旅立つ 娘のこころ…
送る涙の…送る涙の…あゝ お立ち酒

風も吹きます 嵐も来るさ
それが夫婦の 行く道ならば
永遠によりそい 命はひとつ
なんの恐かろ 荒波しぶき…
越えて明日へ…越えて明日へ…
あゝ お立ち酒

やる気負けん気 日本一の
あばれ竜なら 天まで昇れ
生きる苦労に さらされようと
泣くも笑うも 人生一路…
夢を宝に…夢を宝に…あゝ お立ち酒


24.ご機嫌ななめ

作詞:千家和也
作曲:幸耕平

水割りをあたらしく
涙の指紋がグラスについてるから
あらためて乾杯を
大人を気どってサヨナラしましょ

キッスの手ほどきしかけておいて
膝に乗るくせつけさせといてアバヨですかー
欲しかったのはこころそれともからだ
わたしご機嫌ななめ
愛されたのは上辺それとも中味
この場で答出して

想い出に酔ってると
言葉の刃があいだを生き交うから
にぎやかにはなやかに
パーティみたいにサヨナラしましょ

服のぬぎかた教えておいて
腰をだいた手あっさり引いてアバヨですかー
飽きられたのはこころそれともからだ
わたしご機嫌ななめ
愛されたのは一部それとも全部
どちらか証拠見せて

熱いシャワーを浴びさせといて
髪をみじかく切らせておいてアバヨですかー
捨てられたのはこころそれともからだ
わたしご機嫌ななめ
愛されたのは男それとも女
最後にけじめつけて


25.北海一番船

作詞:里村龍一
作曲:美樹克彦

北のオオー 北の 港は雪 雪 雪が降る
海猫が波止場で鳴いて船を待つ
春よ 早ヨ来い 沖の彼方に
流氷(りゅうひょう)消えりゃ
鮭の季節だ 北洋船(ほくようせん)だ
海は男の心の 故郷さ

惚れてエエー 惚れてみたって春 春 春が来りゃ
辛い別れの風が海に吹く
可愛いお前が泣いて桟橋 駆けだす姿
見たくないから黙って行くぜ
船はヤン 衆の命だ 恋女房(こいにょうぼう)

波のオオー 波の華咲く沖 沖 沖をみて
今日も船出の夢の網をひく
北の男衆は湯呑み茶碗で酒くみ交わす
寒い冬でも 心は春だ
俺ら北海 一番船(いちばんぶね)だ


26.土佐のおんな節

作詞:里村龍一
作曲:岡千秋

かけた命はエー 一本道だ
脇見している 暇はない
男まさりの 黒潮育ち
涙こぼせば 汚点になる アアンアン…
土佐のおんなはヨー 炎のおんな

惚れた二人はエー 番いの舟だ
夢が呼んでる 桂浜
高い波ほど 谷間も深い
陰で私が 舵をとる アアンアン…
土佐のおんなはヨー 深なさけ

生きるこの世がエー 筋書き無しの
たった一度の 舞台なら
かぶる苦労を はねのけながら
耐えてひと花 咲かせたい アアンアン…
土佐のおんなはヨー 夢おんな